春は発陳の季節。
2024.03.06
寒かったり暖かかったりの毎日ですが
皆様いかがお過ごしでしょうか。
けんせい堂鍼灸院の福嶋です。
古典の本の中には「春の三月を発陳という」という内容の記述があります。
三月というのは旧暦の1月から3月まで(現在の暦では2月から4月)のことで
この時期を発陳(はっちん)と呼んでいます。
陳は古いという意味で、発陳とは古いものを発散して出すという意味です。
自然界では草木が芽吹いたり、動物が冬眠から目覚めたり
どんどん外に出ていく季節です。
人間の体も自然界と同じように春には体に溜め込んだ古いものを出して
どんどん行動し、発散させていかないと体の不調が現れるということなんですね。
そのためには冬の間にしっかり体力を温存して蓄えておかないと
春に発散することができなくなってしまうんです。
そして、うまく発散されないでいると
からだの中で眠っていた持病やアレルギーが吹き出してきます。
また、春は五臓では肝の季節です。
肝の働きがうまくいかなくなると
イライラしたり、やる気が起きなかったり、
のぼせたり、不眠などをおこしたりすることがあります。
“五月病”などは典型的な春の病なんですね。
この時期は精神も肉体ものびのびとさせて、
押さえつけたり、締め付けたりしない方がいいとされています。
そして自然に沿って成長にまかせることが大事です。
春の季節をどう過ごすかで夏の体調が変わってきます。
はりきゅうで健やかな体作りしてみませんか。
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